私、膣カンジダになりました。(涙)
これが初めてではなく、妊娠中や疲れで身体が弱っている時に何度かなったことがあるので「あー、またか。」と言う感じ。
妊娠中や抗生物質を飲んだあとにかかりやすいですが、女性ホルモンのバランスがぐずれる更年期にもかかりやすい病気です。
そして女性の5人に1人は膣カンジダ経験者で、その7割は再発します。
忘れた頃に突然襲ってくる我慢できないかゆみはツラすぎる。膣カンジダの再発体験談をふまえて、再発を繰り返さないための治療と予防とセルフケアを紹介します。
膣カンジダとはどんな病気
腟カンジダとは、腟に常在しているカンジダという真菌(カビの仲間)が異常増殖することによって起こる病気です。
カンジダ菌は、健康な人の皮膚や粘膜にも常在し、常在菌のバランスが崩れたり、免疫力が低下したりするとカンジダ菌は増殖しやすくなります。
5人に1人は経験者・7割が再発
腟カンジダは体内の常在菌が原因ですので、誰もが発症する可能性をもっており、女性性器の感染症のうちでは頻繁にみられる疾患です。
10代から50代女性の約5人に1人は腟カンジダの経験です。
そして膣カンジダを発症した人の7割が再発しています。
更年期以降も要注意
更年期を境に女性ホルモン(エストロゲン)減少し、デリケートゾーンも乾燥しがちで、刺激に弱い状態になります。さらに今まで膣内を酸性に保ち、ほかの細菌の侵入を阻止してきた、膣の自浄作用が低下し、細菌感染が起こりやすくなります。
膣カンジダの症状
膣カンジダの典型的な症状が、かゆみとおりものの変化です。
- 外陰部や膣の強いかゆみ・灼熱感
- おりものが多くなり、白濁する(酒かす状,かゆ状,ヨーグルト状,カッテージチーズ状)
我慢できないほどの「強いかゆみ」「白いおりもの」が、膣カンジダの症状ですが、再発を繰り返していると、初期症状の膣と外陰部の弱いかゆみや違和感で「もしかして再発かも?」と気がつくことがあります。
外陰部だけではなく、膣がかゆい(ムズムズする)って、普通はあまり感じない症状なので、おりものの変化がなくても、膣カンジダの再発を疑ってみてください。

膣カンジダの原因
- ホルモンバランスの崩れ(生理前後・妊娠・更年期)
- 膣内の常在菌バランスの崩れ(抗生物質の使用)
- 免疫力の低下(疲労・寝不足・ストレスなど)
- 高温多湿(発汗、ムレなど)
カンジダ菌は、温度や湿度の高い状態で繁殖しやすいため、できるだけ乾燥した状態を保つようにすることが大切です。締め付けの強い下着によるむれ、濡れた水着を長時間つけている、おりものシートの交換頻度などに要注意です。
膣カンジダと間違えやすい病気
強いかゆみが症状があり、膣カンジダと間違いやすい病気です。以下のような症状が見られる場合は腟カンジダ以外の疾患の可能性が高いので、早めに医師の診察を受けましょう。
トリコモナス腟炎
かゆみ | 強いかゆみ |
おりもの | 泡沫状で量が多い・強い悪臭 |
その他 | 灼熱感・刺激感 |
原因 | 性交渉など |
性器ヘルペス
かゆみ | 痛がゆい |
おりもの | 変化なし |
その他 | 水疱(水ぶくれ)ができる・水ぶくれが破れて、びらん(ただれ)ができることも |
原因 | 性交渉など |
細菌性腟症
かゆみ | 軽度~強いかゆみ |
おりもの | 灰色で水っぽい・魚の腐ったにおい |
その他 | 刺激感 |
原因 | 性交渉の場合が多い |
郵送で検査できるカンジダ検査キット(女性用)もあります。
膣カンジダの治療
婦人科または産婦人科を受診し、膣・外陰部の内診とおりものの検査します。内診も検査も数分しかかからず、結果もすぐわかります。
薬は、膣の中に入れて使う「膣錠」(1錠で1週間分)と外陰部に塗る「クリーム」が処方されました。
「1錠で1週間も効くのか?」「膣に入れたらすぐに薬が溶けて流れちゃうんじゃないか?」と心配でしたが、多少薬は溶けて出てくるものの、おりものシートつけておけば大丈夫でした。
膣剤を入れた翌日には排尿痛がなくなり、2日目にはむずむず感もなくなりました。

再発なら市販薬で治せる
膣カンジダは再発しやすい病気です。かゆみを感じたらすぐに病院に行くのが一番ですが、忙しくてなかなか行けない場合は、ドラックストアや通販で買える「市販薬」でも治すことができます。
病院で処方される薬と同じものが買えるので、市販薬で膣カンジダの再発治療ができます。
膣カンジダの薬は、第一類医薬品なので、薬剤師さんがいる薬局でセルフチェックシートの確認及び説明を受けてから購入することになります。
必要な時にすぐ購入できるメリットはあるものの、実店舗で薬剤師さんと顔を合わせるのはちょっと・・・という方は、ネット通販での購入ならメールでやりとりできます。
- 購入サイトで問診を受ける
- 購入の手続きをする
- 薬剤師からのメールを確認する
- 注文を確定
各購入サイトにより問診やいくつかの購入ステップがあるので、注意事項をよくお読みの上ご利用ください。
オキナゾールL100
私が病院で処方された膣坐薬と同じ薬です。(市販薬は、1日1錠使用するタイプのものです。)
「抗真菌成分オキシコナゾール硝酸塩」がカンジダ菌を殺菌し、外陰部の我慢できないようなかゆみ、赤み、腫れなども改善します。腟中の水分を吸収することで速やかに溶けて広がるため、錠剤が腟外へ脱落しにくくなっています。
オキシコナゾール硝酸塩100mg(1錠中)
(添加物:乳糖水和物、結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、クエン酸水和物、ステアリン酸マグネシウム)
フェミニーナ 膣カンジダ錠
オキシコナゾール硝酸塩100mg(1錠中)
(添加物:乳糖水和物、結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、クエン酸水和物、ステアリン酸マグネシウム)
エンペシドL
クロトリマゾール100mg(1錠中)
(添加物:乳糖水和物,トウモロコシデンプン,アルファー化デンプン,アジピン酸,炭酸水素ナトリウム,ステアリン酸マグネシウム,ステアリン酸,ポリソルベート80,無水ケイ酸)
メンソレータム フレディCC膣錠
イソコナゾール硝酸塩 100mg(1錠中)
(添加物:乳糖水和物、セルロース、ステアリン酸Mg)
膣カンジダの薬を使うときの注意点
- 薬剤の効果を持続させるために、自分で膣内を洗わないこと
- 入浴時に石けんの刺激をさけるため、外陰部はお湯だけで洗うこと
- 生理中は使用できません
- 市販薬は、1日に1錠使用するタイプで6錠入りです。6日以内に症状がなくなっても、6日間連続して使います
- 6日使用しても症状が消失しない場合は、医師の診療を受けてください
膣カンジダの再発予防
免疫力が低下するとカンジダ菌は繁殖しやすくなる
- バランスのとれた食事と充分な睡眠
- 疲れやストレスをためないようにする
- 抗生物質を使用したときは要注意
腟内の常在菌バランスが崩れると繁殖しやすくなる
- 入浴時に膣内まで洗わない
- ビデを使いすぎない
- 外陰部を石鹸で洗いすぎない

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カンジダ菌はカビの一種なので「高温多湿」が大好き
- 通気性のよい下着をつける
- カラダを締め付ける下着は避ける
- 濡れた水着や下着、湿った衣類はすぐに着替える
- 入浴、水泳の後の外陰部はすぐに乾かす
- ウォシュレット・ビデの使用後はしっかり乾かす
- おしものシートや尿もれパッドはこまめに交換する
カンジダ菌は腸内や人の手にも常在しています
- 腸内からの感染を防ぐため、トイレの後は「前から後ろ」に拭く
- 下着やタオルは毎日清潔なものを使う
- 感染をさけるため、タオル類の共有はしない

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まとめ
- 腟内の常在菌であるカンジダ属真菌が異常繁殖して起こる膣炎
- 性感染症ではないので、性交渉がなくてもかかる
- 疲労・ストレス・抗生物質の使用など、免疫力が低下すると菌が繁殖しやすい
- 膣カンジダは5人に1人はかかる女性によくある疾患
- 発症した人の7割は再発する
- 再発の場合は市販薬で治療ができる
膣カンジダは、かかりやすく、再発しやすい病気です。
自覚症状は「かゆみとおりものの変化」と比較的わかりやすいので、「あれ?おかしいな?」と思ったら早めに受診しましょう。再発なら市販薬で治せるので早めのセルフケアを。
デリケートゾーンのかゆみはとてもツライので、再発しないような予防も大切です。