更年期に入って感じていた、身体の不調の数々「生理後の体調不良・慢性的なだるさや疲れ・息切、肩こりなど」が、貧血が治ったら、どれもこれも改善してきました。
年のせい?更年期だから?体力不足?どれも体調不良の要因ではあるけど、決定的な原因は「貧血」でした。
20代から子宮内膜症の持病はあったものの、急激に体調が悪くなったのは、更年期世代の40代後半からです。病歴を簡単にまとめました。
私の婦人科系の病気と治療
40代後半から「生理後の体調不良」を感じる
慢性的な疲れやだるさ、息切れを感じる
貧血と判明、鉄剤を服用
気胸で入院+処置
ホルモン剤で生理を止める
貧血が治ったら改善されたこと
- 日常的なだるさと疲れ
- 階段や坂道を上った時の息切れ
- 肩こり(肩こりからくる頭痛も含む)
- 氷をバリバリ食べる氷食症
日々、気になっていた身体の不調のほとんどが、改善されたと言ってもいいかもしれません。貧血が治ったら、身体が軽くなり、毎日ラクに過ごせるようになりました。
すぐに改善されはじめた身体の変化
驚くことに、鉄剤を飲み始めて1週間くらいで、「息切れ」が改善されてきました。家の階段を上がるだけで、胸がドキドキし、息切れしていたのが、徐々にしなくなりました。
3階の屋上に洗濯物を干しに行くときも、重たい洗濯物を持って、休み休み上っていた階段を楽々のぼれるー。
ジムの階段(入口が2階なので)も、息切れしながら上がって、ジムに入る前に呼吸を整えるくらいだったのに、それもなくなり、サッサと階段をのぼれることにビックリ。
そして、いつも肩が凝って、偏頭痛があり、鎮痛剤とお友達だったのですが、気づいたら、肩こりも頭痛もほとんどしなくなっていました。
食生活も変わりました
- 氷を食べたくない
- 冷たい飲み物を飲みたくない
- 生野菜を食べたくない
365日ボリボリ氷を食べていたのに、ピタッと食べなくなりました。氷を噛みたい衝動も、食べたい衝動もなくなりました。冷たいものも食べなくなりました。
きゅうりやキャベツをそのままバリバリ食べるのが好きだったのですが、生野菜も食べなくなりました。もう、食べたくないんです。
氷も冷たい物も生野菜も食べなくなったので、身体が冷えなくなりました。
ヘモグロビンが正常値になったのは2ヶ月後
身体の変化、食生活の変化は、鉄剤を飲み始めてすぐに感じたのですが、1ヶ月後の血液検査では、ヘモグロビン値8.6が10になっただけで、正常値になっていませんでした。
2ヶ月後にヘモグロビン値14になり、やっと正常値になりましたが、「血液の貯金と思って、あと1ヶ月鉄剤を飲みましょう。」と鉄剤を3ヶ月飲み続けました。
ヘモグロビン値 | 症状 |
---|---|
11.4以上 | 貧血なし |
10~11.4未満 | 軽い貧血。食事で鉄分を補う |
7~10未満 | 強い貧血。食事に頼らず、病院での検査・治療が必要 |
5~7未満 | 重症の貧血。直ちに医師に相談。 |
自己判断は危険、貧血は気づきにくい
- 貧血検査時:ヘモグロビン値8.6
- 鉄剤服用1ヶ月後:ヘモグロビン値10
- 鉄剤服用2ヶ月後:ヘモグロビン値14
鉄剤を飲み始めて1週間程度で息切れが改善されたので、貧血もすぐに治ったように感じましたが、血液検査してみると正常値になっていなかったので、自己判断は危険ということですね。
逆に言えば、正常値になっていなくても、元気で過ごせてしまうので、貧血になっていても、気づきにくいのでしょうね。
貧血の症状って、「更年期」の症状と似ていて、病院で血液検査をしないとわからないし、それに、多少の貧血なら「レバーやほうれん草を食べとけば治る」とか「貧血気味なのは体質」とか、簡単に考えて、後回しにしてしまうんですよね。
でも、更年期で生理周期が乱れてる(回数が多い、量が多い)、いつもより体調が悪いと感じたら、まず「貧血」を疑って血液検査してください。
貧血が治ると、今までの疲れは何だったのだろう?と思うほど身体の調子がよくなりますから。
食生活で貧血を予防する
貧血が治って、とっても身体の調子がよくなりました。また貧血になりたくないので、貧血予防対策をしていこうと思います。まずは、基本の食生活から見直しをしていきます。
1日に必要な鉄分量は?
1日に必要な鉄分量は、成人男性で10mg、成人女性で12mg
女性が男性より2mg多いのは生理があるからで、思春期女子は10~12mg、妊娠前期は15mg、妊娠後期は20mgとなっています。
ヘム鉄と非ヘム鉄の違い
鉄分は体内ではつくられず、食品からもとっても吸収されにくい栄養素です。
- ヘム鉄
肉や魚など「動物性食品」に含まれている鉄。体への吸収率は10~20%。 - 非ヘム鉄
野菜や海藻など「植物性食品」に含まれている鉄。体への吸収率は2~5%。
肉や魚などの動物性食品に含まれる「ヘム鉄」は、身体への吸収率が高く、野菜や海藻などに含まれる「非ヘム鉄」は吸収率が低いものの、その他の栄養素も豊富に含みます。
ビタミンC、タンパク質などと一緒に摂ることで吸収率を高めることができるので、どちらもバランスよく食べることが大切です。
ヘム鉄・非ヘム鉄が多く含まれる食品
ヘム鉄、非ヘム鉄が多く含まれる食材、100g中の鉄量です。食事の参考にしてください。
ヘム鉄が多い食品 | 非ヘム鉄が多い食品 | ||
---|---|---|---|
豚レバー | 13mg | ひじき(干) | 55mg |
鶏レバー | 9mg | 焼き海苔 | 11.4mg |
卵黄 | 6mg | 油揚げ | 4.2mg |
しじみ | 4.3mg | 小松菜 | 2.7mg |
牛もも赤肉 | 2.7mg | ほうれん草 | 2mg |
かつお | 1.9mg | プルーン | 1mg |
鉄分が多い食べ物の代表が「レバー」ではないでしょうか。貧血にはレバーと言われるほどヘム鉄が摂れる優秀な食材です。100gで13mgのヘム鉄が摂れるので、本当にレバーを食べておけばOK!です。
えぇ、食べられるなら、嫌いじゃないなら。(滝汗)私はレバーが苦手で食べられません。肉もあまり好きではないので、食べません。
お肉が苦手となると、次は卵(卵黄)ですが、卵黄1個が約20gなので、ヘム鉄6mgを摂取するには、卵黄5個分となります。うーん、卵黄5個を毎日食べるには、多すぎる量です。
ひじきは、水に戻す前の量です。焼きのり・油揚げも意外に非ヘム鉄が多い食品ですが、どちらもそれほど量を食べられそうにありません。こうしてみてみると、1日12mgの鉄量を摂るのは思いのほか大変だとわかりました。
鉄の吸収を妨げる飲み物
お茶やコーヒーに含まれる「タンニン」が、非ヘム鉄の吸収を妨げてしまいます。ただでさえ、吸収率が2~5%と少ないのに、もっと少なくなってしまうと言うことです。
- タンニンが多く含まれる NG飲み物
コーヒー、紅茶、緑茶、ウーロン茶、赤ワイン - タンニンが少ない OK飲み物
麦茶、ほうじ茶、ルイボスティー
本当は飲まない方がいいのですが、食後のコーヒーがやめられないと言う場合は、食後30分~1時間経過してから飲むようにするといいそうです。私も食後のコーヒーがやめられなくて、時間をずらして飲むようにしていました。
鉄分が摂れるサプリを利用しよう
食事だけで1日に必要な鉄分を摂るのはとても大変です。毎日忙しいのに、鉄分のことを考えながら献立を考えるのは・・・それだけでクラクラします。そんな時は、手軽にとれるサプリメントが便利です。
1日に必要な鉄分が摂れる、ヘム鉄10mg配合のサプリ
1日に必要な鉄分、ヘム鉄が10mg配合の鉄分サプリです。
鉄分の吸収率をサポートする、ビタミンC、動物性タンパク質、葉酸、ビタミンB12などが配合されています。15日間の安心返金保証がついているので、初めての方も安心して試すことができます。
200種類の栄養成分がどっさり配合のドリンクサプリ
5年ほど愛飲しているサジージュースです。鉄分はもちろん、ビタミンC、ミネラルなど200種類以上の栄養成分が入っています。
サジージュースだけでは、1日分の鉄量には足りませんが、ひとくちで(30ml)手軽に栄養がとれ、飲むと心と身体がシャキッと元気になるので飲み続けています。
さいごに
「更年期、生理周期が乱れ、体調が悪くなったら、貧血を疑え!」と言うことです。
- 更年期かも?
- 体力不足かも?
- 運動不足かも?
- 疲れてるだけかも?
- 寝れば治るかも?
- 年だから仕方ないかも?
かも?かも?と、面倒なことを先送りしていた、私が言うんだから間違いありません。
「貧血なんてたいしたことない!」と、貧血をなめてました。貧血が治ったら、こんなに元気になるなんて思っていなかったのです。
元気なアラフィフライフを過ごしましょう。そのためにはセルフケアが大切です。
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